London visit 3

その後、ロンドンを考察しながら、様々見てきました。
キングズクロスがとても綺麗になっていて、大屋根を幹のような架構で支えている感じなどは、ダイナミックな空間を感じることができました。駅でこそ、こういう開放感・ダイナミズムが味わえるのが良いですね。
また、この近くのコールドロップという昔、石炭の備蓄集積倉庫だったところをリノベーションして、屋根通しがキスしたような設計にして、見事に魅了した場所も大変魅力的でした。どれも、元々あった過去の建物をなぞりながら、今後の未来に向けて詩的な継承をしているところがこの街の魅力になっていると思います。
ちなみに私がいた頃のキングスクロスといえば、一言で言えば言葉を選んで、どちらかといえば、殺伐とした古い駅でした。途中にあるのは、公園の中にあるカフェですね。いろんな建物が試行しながら在って、市民がそれを楽しんで使っている感じがしました。ボードがビビッドな青なのも、センスですね。

London visit 2

2日目に、ロンドンの事務所を訪れました。友人のAndreaとLizと久しぶりに色々、日々のことや、今の仕事のことなど、自分を取り巻く環境なども色々と話ができて、友達の話も聞き入りました。日本でなんとなく抱えていたモヤモヤの感覚が吹っ切れたような感覚がしました。自分が気になっていることは、そんなことを気にすべきでなく、自分がいいと思ったものを作れば良いんだな、と再確認させてくれた会話でした。イギリスでも日本でもいろんな価値観が台頭してきた中での不安感みたいなものをお互いに話し合うことができ、最終的に自分がその価値観に本心から傾倒できるか?ということを見極めながらデザインしていくこと、それが自分でできることかな、と教えてもらった気がします。日本でも仲間となかなか話しにく真髄も話すことができました、ありがたかったですね。

London visit 1 初日

今年はロンドンへの建築の視察に行きました。
15時間くらい飛行機に乗りましたが、到着後はかなりスムーズにパスポートコントロールを出ることができました。
昔使っていたオイスターカードに課金したら、クレジットカードがすでに同じ役割として使えるので、クレジットカードで公共交通機関を使いました。

まずは、Hammer Smithに到着し、ホテルに荷物を置いて、テムズ川沿いを歩き、パブに行き、ビールとフィッシュアンドチップスを食べました。久しぶりにパブに来たので、大きさにCODの大きさにびっくりしました。HammerSmithブリッジは可愛い色(モスグリーン)をしているといつも思っていました。

 

Dior展覧会 東京都現代美術館にて

事務所スタッフと仕事を15時頃に切り上げて、Christian Dior展覧会に行ってました。会場設営が重松さんと言うことで、きっと何か勉強になると思い、日常の仕事から解放されたい気持ちもあり、行きました。

大変素晴らしい展示会で、本当に言って良かったですし、久しぶりに良いインテリアデザインを見た気がします。空間のダイナミズムなども感じられて、非常に感銘を受けました。

展示ももちろん良いのですが、空間を含めた展示になっていて、インテアリアの空間が素晴らしく、最近景気の関係もあるのか、ブティックなども比較的シンプルか、スタイルが多くなってしまっている中、今回のデザインは建築的インテリアで、非常に良かったです。

 

 

 

 

 

くぼみアパートメント 現場レポート

 

 

建設中の様子

弊社で長く取り組んできた「くぼみアパートメント」がようやく足場が取れてきました。アパートの住人同士がくぼみ中庭でテーブルを囲い、繋がりが持て、ひいては『街のくぼみ』として地域に人たちともちょっとした話ができて繋がれる場を目指しました。コロナ禍、住まい方が変容し、シェアハウスのあり方を再考し、計画を立案してきました。途中、ウッドショックを挟み、1年延期などもあり(結局価格が元に戻ることはなかった)、停滞した時期もありましたが、執念を持ちながら作り上げてきました。

 

今年の総括。そして今後へ、

今年も気が付くと年末になってしまいました。

皆様の支えに尽きるのですが、今年はSPACE DESIGN AWARDでgrand prixを受賞しました。

選出してくださった審査員の飯島委員長、平田先生、東先生、そして主催者PUBLICの大嶋代表の方が、弊社の小さい作品ながら鉄筋の壁に込めた想いを拾い上げて下さり、懐の深さを感じております、ただただ感謝しかありません。

ReBarの空間はオフィス用途ということもあり、抽象的な空間の仕切り方として、光と風の入れ方は勿論のこと、殊更、組織心理的に発展的な「場」になることなどを考慮し、空間から知的躍動感があふれ出す、「促される仕切り」を追い求めました。モチベーションを伝える鉄筋の壁が、ひいてはグループ全体の一体感を育み、知的生産性を上げることができるきっかけ的な空間なればと思い、設計しました。

私以外の受賞した方が皆さま権威ある方々ばかりで恐縮する中で、今後もこの受賞を頂けたことに感謝しながら前進していきたいと思います。ありがとうございました。

建築学部後期授業の様子 国際学生寮の課題 

今年は対面授業も本格的に戻りました。学生たちもきっと充実していると思います。

課題の最終講評で,上手く出来た方,最終エスキースの時まで本当に頑張っていたけれど最後にうまく出来なかった方,いろんな方が居りました。

私が担当した学生さんは本当に素直で伸び代すごいあると思います。成績が思うように付かなくても,才能が開花する時期は人それぞれです。気持ちを切り替え,前向きにいくことがその人の成長に繋がると思います。どんな人でもうまくいく時、いかない時があるものです,そんな時に切り替えられるか?というところに尽きます。続けていれば,そのうちチャンスが来ると思っていましょう。

今後に期待できる方ばかりした。

きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVの空間として ReBarスペースにて

きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVがReBar空間で撮影されました!ワールドツアーは世界情勢を勘案して中止されたそうですが、きゃりーさんの世界観を伝えていますね~。私が英国で働いていた時にフランス人の同僚が、Carrypanyupanyu—とsounds so lovely!って話しかけてきてくれました。恥ずかしながら、2008年だったと思いますが、その時私はきゃりーさんを知りませんでした。その後、知ったわけです。

その事務所(FutureSystems)で培った空間クリエイティブで日本に戻ってきた私にはその時の経験が影響を受けています。

ReBarができてからこの空間の活用の化学変化といいますか、様々な人たちがここを介していろんな方向のアウトプットをされている事にただただ感動です。

座学講義や、分科会、舞台、MusicVideoでも使って下さり、私も想像を超えた使い方をして下さって大変有難く嬉しく感じます。

有難うございます。

縁側がついてきました。

縁箱ビルですが、住居エリアと商業エリア、住居エリアと公園を繋ぐ途中にある建物で、縁側に立ち寄る、一休みするかのように立ち寄ってもらいたい、テナントビルなんです。平日は地域の比較的高齢者の行き来が多く、週末は子連れファミリーが地域移動する箇所に立地しているのです。

そこに、立体縁側を持った建物を計画してみました。

8月の建築視察 群馬県へ、

8月は夏休みが過ぎてインターンシップの学生さんがやってきたので、最終日周辺に建築研修(視察)を行い、インターンの方には建物のつながり(シークエンス)や空間体験を、スタッフには実務の実際を視察します。シンプルとはどういうことなのか?現場で体感してわかる事や、自分達以外の建築家の見せ方なども含め、現場監理の今、まさに勉強になります。そして、建物の楽しさから、経年劣化の様子など、自分達を顧みる機会にもなります、勉強になりました。

今回は、10時に広尾出発で

・富弘美術館 ヨコミゾマコトさん

・県立ぐんま昆虫の森 安藤忠雄さん

・太田の長屋 シーラカンスさん

・太田図書館美術館 平田晃久さん

を見てきました。

 

夜景のクルーズ 

先日は、横浜に用事があり赤レンガ倉庫に最後に寄って、子供と夜景クルーズに乗りました。海側から倉庫群、工場群が見られ、夏の最後の思い出に乗りました。子供は大喜びしておりちょっとした非日常的なひとときを過ごしました。涼しくなっており、甲板では寒い感じで季節の変わり目ですね。

住まい方のすすめ リノベーションで解決できること 4 ~キッチンを製作することで理想を実現~

今回のリノベーションでは、「家事と子供の関係」「キッチンの抜本的な配置換え」ということもテーマの一つでありました。

限られたスペースで対面式にするには、既存の柱を移動して、抜本的なキッチンの配置換えし、キッチンを製作することで対面式にしてキッチンとリビングを一体にしています。

また、配置換えによりキッチンの長手方向が十分に取れなくなるため、3連にキッチンにしてガスオーブンなどのスペックを向上させて、より高度な料理ができるスペックにしました。

これは製作キッチンだったからこその実現でした。

そして住まい方としては、両親が家事をしているときに子供の気配を感じたい、子供も安心して親を近くで感じたい、ということもこの年代の家族には必要でした。

親にとっても子供が勉強しているか?どんなテレビをみているのか?いろいろ心配になりますよね。また、食事の後片付けの手伝いも自然と伝えられます。

子供にとっても、両親がちかくにいることで何かを聞くことができたり、家事の手伝いに興味を持てたりと、いろんな相乗効果があります。

今回は小学生中学年のお子様のため、まだリビングで勉強したり、親のサポートも必要な時期です。またテレビでは様々な誘惑や子供に見せたくない番組もあるでしょう。

そのへんも一体空間であれば、注意ができます。

この間取りを実現するためには、システムキッチンではなく、製作キッチンがベターでした。

製作キッチンでは、野菜調理スペース、肉調理スペースなど、打ち合わせを重ね細かく設計し、重い下段の開き方はプッシュオープンーソフトクローズを採用し、少し膝を当てれば力を入れることなく開く形式になっています。一つ一つの引き出しや扉の開け方も細かく検討しました。内部のフライパンの格納方式、それぞれ用途の刃物の収納、引き出しのすべての中身の収納予測を立てたり、ミキサー・プロセッサーの電源の確保、ゴミ箱の置き方まで、打ち合わせし使い方を示し合わせてきました。

床暖も配置してあるので、冬でも暖かく調理ができるキッチンになりました。

縁側バルコニーの手すり

今回は、この建物のバルコニー縁側につく手すりです。バルコニーのササラ搬入されてきました、近くで見ると大きいですね。手すりのピッチや厚みなど今回はこんな感じにしています。設置されるとどのように見えるのか、楽しみですね。