新年、明けまして御目出度うございます。2020
OrganicDesign ArchitectureStudio
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今年の大学「設計クラスⅢ」での授業は、去年と設計の課題が変わり難易度が増し、教える我々講師陣も手探りで始まりました。19,20才の大学2年生が設計を初めてするにあたり、「どうやって設計ってしたら解らない?」というような漠然とした「不安な気持ちによる迷い」や、自分自身の設計やコンセプト作りでやりたいことを見いだせない気持ちや焦りなど、学生が四苦八苦しながら勧めているのが伝わってきて、それが大変自分にも理解できます。そういう心境に陥ることは自然で有り、ものづくりにおける不可避な部分だと思うのです。建築設計は、「答えが一つに決まっていないもの」であり、「間違えた答え」というのも明確にありません。その言葉だけ聞くと「できそうだ」と思うのですが、敷地や環境を分析、調査し、類例などのリサーチ、与えられた要求施設のプログラムを建築に組み込み、その上で、自分が考えるコンセプトを掲げ、デザインを纏めることは、かなり難しい作業です。理論の積み上げや、多角的視点、社会や都市の問題点との向き合いなど、建築家として養成される学生がこなすトレーニングは、平面や立体を超えた概念も組み込んだパズルでカタチを作っていくというところでしょうか。それを毎回の授業で1人の先生に学生12名くらいと順々に対話していきます。デザインに対しエネルギー余る学生や、自信なげな学生、バイトで設計授業などと言わんばかりな学生まで、いろんな学生が前を向いて頑張っています。
今年の我々が担当した学生は最後には優秀な域までたどり着きました。ほんと頑張ったと言ってあげたいですし、今回選抜されなかった人でも、まだまだこれからあるので心配しないで欲しいです。今回のこのクラスの学生たちは設計トレーニングを確実に踏んでいると思います。デザインを生むことの難しさ、苦しみ、手が動かない、そういうことを経験することが、デザイナーになることで必要な事でもあるのです。経験すれば必ず出来ていくものです。諦めず、粘って続けて欲しいですね。
葛西臨海公園は学生時代にできた建築家( 谷口吉生 氏)の才能を目の当たりにできた思い入れのある建築であり公園です。単なる水族館ではない、建築や空間を楽しむことができ、カフェもモダンだった。メインの外観はガラスの箱で人々が建物に浮遊する様を感じられ、視線の展開が感じられて、ランドスケープを楽しむ導線になっている。いまだに子供と行くことがある。デザインがしっかりしていると素材の経年が発生しても骨格空間は時の経過を感じさせないものだ。
This is an emergency symposium titled “Consider the sustainability of Tokyo Sea Life Park”from 13:00 on December 19 at Architectural institute of Japan, shiba,Minatoku.
Its aim is to request the Tokyo Metropolitan Government to consider the sustainability of the existing aquarium and create an appropriate future masterplan for Tokyo Sea Life Park, consisting of main aquarium, freshwater aquarium and its surrounding park.
The aquaria, designed by Yoshio Taniguchi, a world-renowned architect, who also designed The Museum of Modern Art, New York, and The Okura Tokyo, are in danger of being demolished.
Tokyo Sea Life Park was opened in 1989. The aquarium became now Tokyo’s most valuable cultural and recreational facility after it has welcomed 55 million citizens since its opening.
After 30 years of its construction, the aquarium has problems to be solved, such as deterioration of rearing equipment, and insufficiency of accessibility for the elderly and disabled.
Upon those issues, Tokyo Metropolitan Government held a committee in 2018 to investigate the sustainability of Tokyo Sea Life Park and drew up a report. The Government also held a meeting of the investigation committee of business planning for Tokyo Sea Life Park in this year.
However, the meeting of the investigation committee was held on the assumption that the existing aquarium does not function as an aquarium any more due to its deterioration. The government is even planning to build a new aquarium without any discussion on the future of the existing aquarium.
Tokyo Metropolitan Government has not mentioned anything clearly yet, however, it is most likely that the existing aquarium will be demolished
In order to sustain the existing building, it is necessary now;
– to reinvestigate the function of the existing aquarium,
– to discuss its value as architecture and culture,
– to consider use of the existing aquarium in the future, and
– to examine sustainable and sound operation policy of the aquarium.
By doing the above, we can follow Tokyo Metropolitan Government’s environmental policy, “Creating a Sustainable City”.
久しぶりの更新になります。なかなかHPに向かう時間が取れないで月日が過ぎていきました。今後は少しづつ更新していきたいと思います。
さて、こちらは企業の本社ビル(内部非公開)ですが、住宅部はファミリーのための設計になっています。まだ幼少期のお子様がお二人、父、母の4人家族の家。しばらくは、リビングでお母さんと一緒に勉強する感じですし、部屋も一人部屋だと寂しくて、怖いと感じとのことで、いまは子供部屋は繋がっていて、もう少し歳を重ねたら別けられるような設計になっています。いつでも居間にいながら、子供たちと気配を感じられるようにレイアウトしています。まだ、竣工前ですが少しだけお伝えいたします。