鎌倉へ行って

先日、建築家の友人のセカンドハウスがある鎌倉に家族で行ってきました。その際、最近ノーマンフォスター設計の住宅(旺文社社長のゲストハウス?)を鎌倉市が買い取り、鎌倉歴史交流館として一般公開されているということで、行ってみました。私は2005年に一度、訪れた思い出がありました。当時はフォスター事務所(group5)から連絡を取って貰って見学させてもらったので、まだ内部がゲストハウス仕様でした。住宅と言っても、当時は社交のためのゲストハウスだったような気がしました。あまりノーマンらしさのある住宅では無いのですが、周りの過去の遺跡はそのまま庭に取り込んでいたり、そういう部分は良い部分なのだと思います。当時から、美術館のような収蔵品が展示されていたり、照明も特殊でした。

今回行ってみて、懐かしい気持ちはあったのですが、相変わらず美術館のようでした。近くにあった古我邸(フレンチレストラン)がこちらもなんとなく英国風でかわいらしい感じで、行ってみたいと思わせる雰囲気でしたね。こちらもご覧下さい。

kamakura-koga.com

模型制作現場より2

現在、カーサムジカという仮タイトルで進行中のプロジェクトです。

この集合住宅は敷地の大きさが奥窄まり、かつ奥行きも深く、室の有効採光面積を確保するのに苦労しました。

隣にも4階建マンションがあり、立て込んでいる場所です。今後の10年スパンの借り手側のニーズも考慮に入れながら計画している段階です。

そういったスタディーにより生まれたカタチでもあります。また全室グランドピアノが入る計画になっており、音楽家向けです。

まだ、スタディーが始まって間もないですが、今後発展させていきたいと思います。

モデルワークは、インターンの常陰さんです。有り難うございます。

こちらのプロジェクト以外にも、某本社ビル・某企業社宅・テナントビルが何軒かを今後発展させる必要があります。

弊社オーガニックデザインに参加して手を貸してくれ、一緒に進めたい方、是非、Jobをご覧下さい。

  gurann

模型制作現場より1

今日は事務所で進行中の一つのプロジェクトの模型をアップ。

役所から駅に抜けるやや大きめの通りと住宅街の隙間のテナントビルを手がけています。

建物が入居するテナントさんにより、柔軟に地域と融合するようにデザインしました。

近くにはカフェや公園、お店や学校もある居住エリアです。

利用用途はテナント次第で幅を持たせたビルを提案しました。

インターンの中西さんによる手際良いモデルワークにより完成しています。

クレーラーミューラー美術館に楽しさを感じた。

オランダに行って美術館を巡る中でクレーラーミューラー美術館というところを訪ねて、日本にはない美術鑑賞の仕方だな、と思いました。ここはオッテルローという駅からバスでいくという、ちょっと行きにくい場所なのですが、ついてみると公園の中に美術館が点在(素晴らしいゴッホが多数)していて、自転車を乗りながら各展示の館を渡り走るみたいな鑑賞の仕方で、途中ベンチ有り、外置きのアートありなどで、点在した美術館を見ます。そして、食堂棟などもあり、一日いても楽しいのです。こういう発想の美術館は余り無いな、と当時感動しました。

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ヨーロッパへの道のりⅡ ~まずは再びオランダへ~

1年前ウィーンにてのヨーロッパ地域への羨望を感じ再びオランダへ渡った。当時、私31才だった気が。

いままでずっと設計事務所で毎日深夜まで働いていたので、この旅はいろんな意味で人生の転機の始まりだった。オランダのスキポール空港に着き、そこからNLの電車にのってロッテルダムへ、そこで日本人でロッテルダムにて建築を学んでいる藤岡大学さんと出会った。当時彼はベルラーヘインスチチュートという名門の建築大学院の学生でした(社会人を経て大学院へ)。まずはベルラーヘを見学させて戴いた。そこでは、藤岡さんのように世界から建築を学びに来ている社会人学生の方が多くいました。そこで藤岡さんのルームメイトのヤン・ウーさんという学生さんと仲良くなり、アムステルダムに一緒に行き、街を探索しました。かれは後にMVRDVに入るわけです。また、フォスター事務所にも遊びに来てくれました。いろいろ話すとベルラーヘ出身の学生さんは優秀なんだと思いました。彼は元気かな?

さて、オランダの風景の特徴は一直線の並木です。ポプラでしょうか?私はこの大胆な風景がとても好きになりました。列車の車窓からも、歩いてても比較的すぐにこの一直線の並木が目に入ります。アーネムに行って並木道を歩いていると、カランカランと音がするとヤギが散歩してきました。これもカルチャーショックで、「なんて長閑なんだ」と思いました。東京のリズムとこれほど違うなんて、こういう世界を知ることができただけでも、世界にでることの意味や自分の人生などについても考えられる時間ができました。

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そして、デルフトに行ってメカノーの図書館を見たり、デンハーグでOMAの建物やリチャードマイヤー、ヘルマンヘルツベルハーなどの建物があり、大学生の時に澤岡先生が、リチャードマイヤーのことを取り上げたり、ベルハーのことを教えてくれたりと、そのことを思い出しました。そしてそのものを見ると、なるほど素晴らしいものだなーと感動しました。特にリチャードマイヤーの建物の繊細さ、建物が模型のような感覚に取り込まれました。

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続く。

インターン生とランチ会 ~8月の川岸倉庫食堂~

弊社オーガニックデザインに夏のインターンで長岡造形大学から彩佳ちゃんが設計アシスタントとして来てくれました。今回も川岸倉庫では彼女を囲んでランチ会をしました。ランチの前に彼女の建築に対する考え方をしっかり聞いて、いままでの課題のポートフォリオを説明してもらい、その内容はとてもハードにやってきたものだと思いました。3年生なのにとても素晴らしい内容です。現在は進行中のプロジェクトの模型担当をしてもらっていますが、最後には自分が今後の設計の糧になるようなものを持ち帰ってもらうべく内容を進めたいと思います。

今回も彼女を囲い、グラフィックデザイナーの狩野さんの奥様より差し入れの、「プロ並みの味のパン」を皆で味わいながら自己紹介をしてゆきます。シェアオフィスメンバーも参加し、市内のビストロジョアのお弁当を食べました!共にごちそうさまでした。

そして、彩佳ちゃん、長岡土産の新潟柿の種ありがとう。

大学2年生講評会 ~建築学部デザイン科~

大学2年生の前期の合同講評会が終わりました。

まだ建築を始めて2年目だけど、優秀な生徒が数多くいることは頼もしく思えましたし、講評会自体を自分も楽しませて貰いました。

半年のタームで生徒に設計を教えてきたのですが、みんな自分との格闘をしながら成長をしました。自分がもっと引っ張り上げられなかったかなど思うとこや省みることもありますが、担当した学生全員に「よく頑張ったよ」と言ってあげたい気持ちになりました。

人には伸びる時期があります。最初からできてしまう人もいれば、1年後、2年後に目覚める人もいます。そんな時期は人生の竹の節ほどもない時間です。思うような成績に行けなかった人も、とにかく「前向きに続けること」をやってほしいですね。

講評会終わってから、今回の教員チームで反省会(打ち上げと読む)をベルギービール専門店で飲みました。

久々のホワイトビールは美味しかったし、西森先生、矢板先生、井上先生、小島先生、木島先生、そして村山先生、とても良い感じのTA菅野さんも交えて盛り上がりました!!こちらも楽しかったですね。生徒を介して他の建築家の考えを知ることができるのです、面白いですよ。

1クールで2回飲みましたが、貴重な交流ができて良かったです。

以下は、講評会の上位作品。頑張ったね。

 

ヨーロッパへの道のり

私が海外で働きたいと思ったのは、忘れもしない2002年に当時の会社の代表建築家・西森陸雄氏(師)の代理出張でオーストリア・ウィーンに行ったときでした。
このときにヨーロッパの町並みや、自然との調和、歴史と現代の調和など、ライン川などが優雅で、こういう世界があるのだな、と思い深く感動しました。このとき参加建築家(under35)という35才以下の建築家が集まり、今思えば、藤本壮介さんもいたし、塚本由晴さん、篠原聡子さん、手塚貴晴さん、千葉学さん、西沢大良さん等、そして原広司(ディレクターとして?)さんがいらして、皆でウィーンの日本大使館でランチを取り、街をねり歩きました。夕方パブで原先生が、「今日は私が奢ります!」と宣言して下さって、店を出る前に『財布忘れた~?!』笑と大声で仰って、誰とも無く「お金出しますよ~」って、そろそろ出したというような面白かったエピソードが思い起こされます。笑 当時ビックネームの人が多く、刺激的な中ご一緒させて戴きました。

セセッション

日本大使館 ウィーン

そのウィーンあと、私は個別にオランダに友人(尾形嗣朗さん)がいたのでオランダに行きました。ここで初めてロッテルダムに行ったのでした。オランダの中でもロッテルダムはビルが多い街だと聞いていたのですが、緑もほどほどにあり、計画され広々していて、東京の高速道路の横のビルで働いていた当時の私には「とんでもなく、建築がボンボン建っている!」と思いました。建築の立ち方とデザインが明快だったんです。デザインレベルの高さを感じました。そして、友人が働いていたOMA(建築家レムコールハウス)に行きました。そこで日本から来ていた「白井宏昌さん」と挨拶を交わし、その夜は皆でホテルニューヨークに行って遅くまで二人と話をしました。このあと、白井宏昌さんとは2006年頃から2008年終わりまでロンドンでご一緒することになるのです。
翌日、自転車でロッテルダム巡りをしました。写真でみていた「クンストハル」(美術館)やNAI(オランダ建築家協会)や、キューブハウス、エラスムスブリッジやメカノーの建物があった気がします。
また、そのときに松岡聡さん(当時UNスタジオ)と顔合わせした記憶がありました。
いろいろ建築を見て帰国した私はヨーロッパへの羨望を強くしてゆき、翌年の2003年にヨーロッパに片道切符で渡るきっかけができたのでした。続く

ホテルニューヨーク ロッテルダムから

クンストハル

洒落たカフェだった、、、

オランダ近代建築も素晴らしい

UNスタジオの建物

ノイトリングの建物

これはMVRDVだったきがします。

イサムノグチ in Hokkaido  ~モエレ沼公園へ~

先日出張で札幌に出向いたときに、仕事を終えてからモエレ沼公園を訪れました。

この公園はイサムノグチが札幌に設計した公園です。この公園を歩いているとヨーロッパのポプラ並木のようで、異国にいる錯覚になります。

大地の緩やかな傾斜などが大変気持ちがいい。ガラスのピラミッドはもしかしたらアーキテクトファイブが設計したかもしれませんが、この建物もずいぶん前からあるけれどもこの大地の中では映える建築です。

公園を歩いていて、北欧ストックホルムのアスプルンドのランドスケープを訪れたときのことを思い出しました。あの公園(葬祭場)も素晴らしい大地の傾斜で雰囲気を醸し出していました。

http://fika10.com/Sweden/trip_se_18.html

イサムノグチを初めて見たのはNYのアストリアにある美術館でした。その後、帰国したときに香川県イサムノグチ庭園美術館に訪れたときに、子供の時の原体験からこの彫刻家が生まれたのだと感じたのでした。

http://www.noguchi.org/museum/japan_jp

子供から大人まで、なにかを感じられる公園だと思います。

ホテルニューヨーク・ロッテルダム ~Recommended favorite stay~

日本で働いていた時、私がヨーロッパに初めて出張に行った際に、帰りに休暇を4日戴き、昔の先輩のいるロッテルダムに寄りました。その際、お勧めのホテルがこのHOTEL NEW YORK, ROTTERDAMでした。それは2002年だったと記憶しています。私はそれまでホテルに泊まるといっても日本のホテルで比較的オーソドックスなホテルに泊まることが多く、大袈裟ですが当時「気持ちに高揚感がでるホテルに初めて泊まったと感じた記憶」が鮮明に残っています。

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そのホテルは、HOLLAND-AMERICA LINEの本社だったという経緯があり、リノベーションしたホテルなので外部はクラッシックな造りです。 歴史的に1626年にニューアムステルダムがハドソン川下流のマンハッタン島にオランダの植民地が建設されたという歴史になんとなく触れた?(笑)感じがしました。

どの部屋も同じ間取りやデザインは殆どなく、どの部屋も個性がありました。ロッカーなんかもスチールロッカーなんですが、カッコいいですよね。お風呂はネコ脚のお風呂だったし、なんとなく映画に出てくる感じなインテリアで嬉しい気持ちにさせてくれるホテルでした。

ペントハウスは屋根裏に上がるのですが、その階段も楽しいし、大きな屋上庭園もついていて、キッチンもあるので大人数でも楽しめます。

このホテルはロッテルダムの駅で降りて自転車を借りて、約15分マース川に向かいこぎます。

この行程がまた街を探索できて楽しいんですよー。途中には旧庁舎や市場、そしてクンストハル美術館やキューブハウスなど、いろんなものを見ながらぷらぷら行き着くことができるのです。(荷物が多いときはタクシーですが)

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そして、このホテルはレストランも最高!ムッスル(赤貝?)のワイン蒸しが鍋ごとでてきて、豪快で美味しい!ビールはなぜかハイネケンが美味しい。オランダにハイネケンのビール工場があり、フレッシュな感じがあります。もちろんマーストリヒトのホワイトビールもあり美味しいです。

私はこのホテルが大好きでした。

ロッテルダムに行くことがある方にはお勧めです!(なかなか居ないと思いますが、、、)笑

hotel inside linkedinLINKEDINより

里山十帖 ~Recommended favorite stay~

研修で新潟県にある「里山十帖」という宿に泊まってきました。研修なので各ディテールの視察とサービスの提供を垣間見ながら、自らが体感し仕事に繋げることです。

まず出迎えてくださったスタッフさんにファーストドリンクで迎えられ、そのあと施設内に興味があるのであれば案内をしていただけるということで、ざっと案内をしていただきました。

すでに皆様もご存じCreated by Jiyujinですから、コダワリの宿であり空間にそれは随所に表れていました。部屋に案内され、そこからの風景が水墨画のように美しい。お風呂も雪見風呂になり、化粧水のようなつるつるのお湯がとても気持ちが良く、お湯の良さは本当に素晴らしいものがありました。

そして、食事の時間になりモダンジャパニーズのダイニングへ。こちらも梁が現しで民家の障子建具や市松の襖が現代に通じるいい雰囲気を醸し出していました。

さて、食事提供も今回の興味の見どころでした。メニュの前に「早苗饗」(さなぶり)という説明の文から入ります。伝統的な「おもてなし」自然に感謝しましょう。神さまに感謝しましょう。先祖様にも感謝しましょう。ということを経て続けられてきた早苗饗、コンセプトの基にディナーが続きます。BIO Menuというべきか、マクロビといいますか、ほんの少しの量の食材が多数現れます。無添加、砂糖類なしなど、健康に対し気を使っているメニューとのことでした。

外には雪のかまくらがあり、私自身も生まれて初めてこのスケールのかまくらに入りました。ワインなど飲めるようになっていまして、視覚的には素敵です。ただ、長時間いるとやや寒さがしみますが。(笑)

空間サービス、豊かなことに対するサービス、食に対する命題など、伝統・知・美味・空間など、様々な要素を学ぶことが出来たと思います。色々な気づきをありがとうございました~。

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学習院ボート部での経験が活きた社会人生活    ~The experience gave us precious things~ Part2

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前回から引き続き、学習院ボート部大学生、社会人OBの方の貴重なお話を伺いました。

まず、ボート漕ぎの一日は朝4:30の練習から始まります。そして、7時に朝の食事。それから大学に通う毎日です。

ボートスポーツの魅力について伺うと、「数名で同じ艇を漕ぐ一体感・タイムを伸ばしたときの喜び・競技で一番になったときの爽快感!」ということでした。

_P024268-2Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

試合で負けたときなどは、どのように自分を前向きにしていますか?という質問に対して、ある方は「とにかくその日は泣いて、次に向けてトレーニングをする!」という潔いメンタルチェンジをしていましたし、「とにかく分析して結論を出し、安心する・落ち着く」という方もいます(笑)。

また「試合に向けて追い込んで頑張ったが、負けてしまって口惜しさからそのまま辞めてしまったことがあったんです。でも、2週間離れてみて心がぽっかり空いてしまい、ボートを漕ぎに戻ってきてしまったことがあった」という話をしてくれた方もいました。

勝敗の為に日々、がんばってストイックに追い込んで生活をしているのですね。

_P024268-3Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

またボート競技を通じて勝敗以外に得られる成長はどういうことがありますか?

という質問をしたところ、印象的だった意見が「自分はボート選手としては体の大きさや体力的に優れているほうではないと解っている上で、自分の生きる道として、皆が得意としないことを積極的に担おうと考え、そこに自分の居場所を見出すことをボート部で培いました。」(例えば、右サイドを得意とする選手が多いのであれば左サイド側の技術を磨く、パワーで勝てなければリズム感で勝負する)

それは社会に出たときも同じで、「人がやっていない部分や未開拓な部分に積極的に自分はやりがいを見出し頑張るという働き方に繋がり、そこで結果を出すことができた」とのお話もありました。また、「ボート部でリーダーをやっていた経験から、社会人として組織のリーダーになったときも一人一人のチームメイトの持ち味をチームワークとして最大限に発揮できるよう、適材適所を常に考えている」という話をお聞きし、説得力を感じます。

社会ではそういう能力も必要だということはどんな仕事でも共通だと思うので、そういう考え方が柔軟に学生時代に経験していると、社会での立ち回り方も変わってくるのだろうと思いました。

_P024268-4Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

ある方は、「小さいコミュニティーでの生活で皆の顔色や気配に気遣いながら生活を送ってきたため、社会人でも取引先の方の表情で気持ちが察することができるようになり、その様子に応じて対応できるのは学生時代からのボート部で培ったもの」だそう、気持ち察し方も身につくのですね。

そして「規則正しい生活」も身に付けられ、朝4時起きという朝型生活は社会人になってから威力を発揮し、仕事に行く前に仕事の準備や計画をするのに役立ち、現在でも早めに会社に行って戦略を練っているそう。

_P024268-5Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

学習院ボート部が良く行く戸田市のお店はどこですか?という質問には戸田公園駅前の「ぷらむ」さんだそうです。パフェを食べながら会議をやるそうです(笑)。

最後の質問で、社会人になってから「戸田市」という街に来ると思いだすことはどんなことですか?という質問に、

学習院ボート部OBの方は、「戸田橋付近を通ると、あの頃の苦しい生活を思い出す半面、10年程度も過ぎると、あの頃の仲間の顔やその時に思った気持などが懐かしく思い出され、良い思い出であると今は思っていると仰っていました。

_P024268-6Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

地域の皆さんも学生時代の生活していた場所に行くと、いろんな思いが蘇りますよね。そういう想いがボート部の方々にとっては戸田ボートコースだったりするのですね。ちなみにOBの方々素晴らしい一流企業の社員さんでした。

地域にお住いの学習院出身者の方も、一度応援に戸田公園に散歩に来てください!(笑)

いろいろ市民にライフスタイルを教えて頂き、有難うございました。これからも学習院ボート部さん、頑張ってください!

 

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Special Thanks : 学習院ボート部 イワイさん、ヤマグチマネージャー、イシダさん、フルセさん、イトウさん、フジワラさん、ワダ監督、カマタ監督

フォトグラファー: コンドーケンタロウ (クライピクスQlipiX)  スポーツフォトグラファー

INTERVIEW&TEXT: クマキヒデオ, ナガツカケイマ (オーガニックデザイン)©

 

 

学習院ボート部1

学習院ボート部 仲間を想う優しい気遣い     ~The warm consideration for all~ Part1

戸田市の環境資源である戸田ボートコース。2月のとある日曜日、学習院ボート部さんのご厚意により「市民がまだ知らないボート部の生活ぶり」をご紹介する取材の承諾頂き、僭越ならお邪魔してきました!

P012842-2 P012842-3Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

前取材同様、艇庫の内部を見せて頂きました。そこには清掃・整頓された内部があり、学習院カラーである配色にこだわったボートやオールなどの説明を伺いながら、艇庫はやっぱり空間がカッコ良いなと思いました。

そして、艇庫内にあったローイングマシン(室内で漕ぐ練習器具)には、「ロドリゲス」「ミチェル」「ジョニー」「サンチェス」…といった謎の名前が書かれていました。つらい練習の中でせめてマシンに愛着が湧くように名前を付けているそう(笑)。(辛さを緩和するメンタル工夫ですね。)

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P012842-5Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

次に上階をご案内頂きました。玄関を入ると挨拶してくれる人それぞれがイイ笑顔なんです。この雰囲気だけで、もう学習院の皆さんのコミュニケーションが一体感を持っている感じを受けました。他人同士の家族みたいなところもありました。(笑)

P012842-7Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

そして2Fのダイニングホールからの学習院ボート部の皆さんがいつも見ている景色を眺めながら、寮生活の相部屋やお風呂の様子を拝見しました(笑)。

ボートコースの景色は視線が通ります。こういう気持ちが良い見通せるビューがベッドタウンで見られること自体、貴重な場所だと眺めていて思いました。

また、寮生活はそれなりに生活感溢れまくっていました(笑)が、共用部はさすがにきっちり整頓されていました。

 

P012842-6Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

その間にも部屋の学生さん(高校生)に「どうしてボートを始めたのですか?」という質問を聞くと、笑顔で「自分はここの人たちとの暖かい繋がりと、アットホームなところが魅力的なのでボート部に入りました」と話してくれて、そういう動機も大切なのだな、と思いました。組織に入るのに、目的(ボートを漕ぐことや競技すること等)だけを重視せずに、何かしらの定性的な魅力がきっかけで、中に入り気持ちが合う人同士で目的に向かって前進する。そういうことで最初は目的を重視していなくても、その中で徐々に目的が達成できたり、後々自分がそこで成長ができれば、素晴らしい選択だし・生き方でもあるなと思いました。

もちろん、ボートが好きという目的で入っても、内部の人間関係が自分と合わなかったり、辛いものだったりすると、好きなものも好きでなくなってしまうことがあるかもしれませんね。

そういう意味で「学生であれば部活動選び」、「社会人であれば会社選び」においても同じだと思いました。多角的な視点で選んでも、「自分にフィットすること」を見つけられるのだと思います。「ボートで勝つこと」だけを考える目線で決めるも良、「こういう人たちと人生を共に歩みたい」という理由も良。それぞれが一定期間身を置く時のスタンスは、その人が選ぶ考え方こそが人生になると思いましす。

P012842-8Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)

ボートを担いでいる高校生のボート部は見ていて清々しい。

こういう人が戸田市にいること自体も人的環境資源だと切に思います。

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今日は長くなりましたのでこの辺で、次回に続く。

 

Special Thanks  : 学習院ボート部 イワイさん、ヤマグチマネージャー、イシダさん、フルセさん、イトウさん、フジワラさん、ワダ監督、カマタ監督

Photographer: コンドーケンタロウ (クライピクスQlipiX)  スポーツフォトグラファー

INTERVIEW&TEXT: クマキヒデオ, ナガツカケイマ (オーガニックデザイン) ©