住まい方のすすめ リノベーションで解決できること 4 ~キッチンを製作することで理想を実現~

今回のリノベーションでは、「家事と子供の関係」「キッチンの抜本的な配置換え」ということもテーマの一つでありました。

限られたスペースで対面式にするには、既存の柱を移動して、抜本的なキッチンの配置換えし、キッチンを製作することで対面式にしてキッチンとリビングを一体にしています。

また、配置換えによりキッチンの長手方向が十分に取れなくなるため、3連にキッチンにしてガスオーブンなどのスペックを向上させて、より高度な料理ができるスペックにしました。

これは製作キッチンだったからこその実現でした。

そして住まい方としては、両親が家事をしているときに子供の気配を感じたい、子供も安心して親を近くで感じたい、ということもこの年代の家族には必要でした。

親にとっても子供が勉強しているか?どんなテレビをみているのか?いろいろ心配になりますよね。また、食事の後片付けの手伝いも自然と伝えられます。

子供にとっても、両親がちかくにいることで何かを聞くことができたり、家事の手伝いに興味を持てたりと、いろんな相乗効果があります。

今回は小学生中学年のお子様のため、まだリビングで勉強したり、親のサポートも必要な時期です。またテレビでは様々な誘惑や子供に見せたくない番組もあるでしょう。

そのへんも一体空間であれば、注意ができます。

この間取りを実現するためには、システムキッチンではなく、製作キッチンがベターでした。

製作キッチンでは、野菜調理スペース、肉調理スペースなど、打ち合わせを重ね細かく設計し、重い下段の開き方はプッシュオープンーソフトクローズを採用し、少し膝を当てれば力を入れることなく開く形式になっています。一つ一つの引き出しや扉の開け方も細かく検討しました。内部のフライパンの格納方式、それぞれ用途の刃物の収納、引き出しのすべての中身の収納予測を立てたり、ミキサー・プロセッサーの電源の確保、ゴミ箱の置き方まで、打ち合わせし使い方を示し合わせてきました。

床暖も配置してあるので、冬でも暖かく調理ができるキッチンになりました。

住宅リノベーションプロジェクト(仮称)スタート

リノベーション前の雰囲気

↑一旦、壁をスケルトンにして、今後、柱や梁を補強しながら、一体空間を形成していきます。

東京都内のリノベーションプロジェクトがスタートしました。元々はリビングとダイニングとキッチンと収納室が4つに別れていたのですが、ワンスペースにして繋げて、新たな家族が住みやすいよう、一体になれるように配慮しています。間取り的、構造柱的に、簡単ではありませんが、構造調整などを構造家に入って頂き、広いスペースを可能にしています。