学習院ボート部 仲間を想う優しい気遣い ~The warm consideration for all~ Part1
戸田市の環境資源である戸田ボートコース。2月のとある日曜日、学習院ボート部さんのご厚意により「市民がまだ知らないボート部の生活ぶり」をご紹介する取材の承諾頂き、僭越ならお邪魔してきました!
Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)
前取材同様、艇庫の内部を見せて頂きました。そこには清掃・整頓された内部があり、学習院カラーである配色にこだわったボートやオールなどの説明を伺いながら、艇庫はやっぱり空間がカッコ良いなと思いました。
そして、艇庫内にあったローイングマシン(室内で漕ぐ練習器具)には、「ロドリゲス」「ミチェル」「ジョニー」「サンチェス」…といった謎の名前が書かれていました。つらい練習の中でせめてマシンに愛着が湧くように名前を付けているそう(笑)。(辛さを緩和するメンタル工夫ですね。)
Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)
次に上階をご案内頂きました。玄関を入ると挨拶してくれる人それぞれがイイ笑顔なんです。この雰囲気だけで、もう学習院の皆さんのコミュニケーションが一体感を持っている感じを受けました。他人同士の家族みたいなところもありました。(笑)
Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)
そして2Fのダイニングホールからの学習院ボート部の皆さんがいつも見ている景色を眺めながら、寮生活の相部屋やお風呂の様子を拝見しました(笑)。
ボートコースの景色は視線が通ります。こういう気持ちが良い見通せるビューがベッドタウンで見られること自体、貴重な場所だと眺めていて思いました。
また、寮生活はそれなりに生活感溢れまくっていました(笑)が、共用部はさすがにきっちり整頓されていました。
Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)
その間にも部屋の学生さん(高校生)に「どうしてボートを始めたのですか?」という質問を聞くと、笑顔で「自分はここの人たちとの暖かい繋がりと、アットホームなところが魅力的なのでボート部に入りました」と話してくれて、そういう動機も大切なのだな、と思いました。組織に入るのに、目的(ボートを漕ぐことや競技すること等)だけを重視せずに、何かしらの定性的な魅力がきっかけで、中に入り気持ちが合う人同士で目的に向かって前進する。そういうことで最初は目的を重視していなくても、その中で徐々に目的が達成できたり、後々自分がそこで成長ができれば、素晴らしい選択だし・生き方でもあるなと思いました。
もちろん、ボートが好きという目的で入っても、内部の人間関係が自分と合わなかったり、辛いものだったりすると、好きなものも好きでなくなってしまうことがあるかもしれませんね。
そういう意味で「学生であれば部活動選び」、「社会人であれば会社選び」においても同じだと思いました。多角的な視点で選んでも、「自分にフィットすること」を見つけられるのだと思います。「ボートで勝つこと」だけを考える目線で決めるも良、「こういう人たちと人生を共に歩みたい」という理由も良。それぞれが一定期間身を置く時のスタンスは、その人が選ぶ考え方こそが人生になると思いましす。
Photographer: Kentaro Kondo(QlipiX)
ボートを担いでいる高校生のボート部は見ていて清々しい。
こういう人が戸田市にいること自体も人的環境資源だと切に思います。
今日は長くなりましたのでこの辺で、次回に続く。
Special Thanks : 学習院ボート部 イワイさん、ヤマグチマネージャー、イシダさん、フルセさん、イトウさん、フジワラさん、ワダ監督、カマタ監督
Photographer: コンドーケンタロウ (クライピクスQlipiX) スポーツフォトグラファー
INTERVIEW&TEXT: クマキヒデオ, ナガツカケイマ (オーガニックデザイン) ©